ストーリーを使った謝辞 vol.2
ストーリーで印象を残すことは、以前の記事でご紹介させていただきました。
スターウォーズ、マトリックス、不思議の国のアリス、ロッキーなど、ほぼすべての映画で使われているストーリーって実は同じなんです。なぜか?それは、そのストーリーを使うと人の心に残るから。人が感動するお話にはルールがある、ということですね。
例えば、マトリックス。
機械に作られた世界に生きている自分を知らない状態
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生き残りの人に最後の救世主として期待され呼び出される
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青と赤の薬どちらかを選択して現実を知り、知らない世界へいざなわれる
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期待されながら不甲斐ない自分に試練を味わう
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非日常の世界で最大のチャレンジを迎える
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勝利する
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日常へ戻り世界を変える
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のような感じです。何度も見ている方ならばこれだけ見ても映像が頭に浮かぶと思います。
こんなストーリーを持った謝辞をご紹介いたします。
『山』を使ったストーリー
本日はご参列いただきまして、ありがとうございました。
私たちは5月23日に無事籍を入れ、夫婦となりました。
私たちはこれから一つの山を一緒に登っていきます。富士山のようにひたすら上り続けるような山もあるとは思いますが、ほとんどの山は、登ったり下ったりの連続です。時には川を越えていかなければならない、また時には、激流を登らなければならないこともあるかと思います。そして、岐路に立たされ、何の矢印もない中、道を選ばなければならないときもあると思います。そんな時、二人が現状を見つめ合い、行くべき道を語り合い、決断する。引き返すこともあると思います。でも私たちは、どんなことがあっても2人で一歩一歩前へ進んでいきます。どんな時も寄り添い、同じ山へ向かって進み続けます。そして、ようやく頂上が見え、そこから最後の絶壁を登らなければたどり着けないそんなこともあると思いますが、私たち二人はあきらめません。必ず2人で一緒に頂上へたどり着きます。
そのためには、時に勇気を与えていただき、時に、道しるべを与えていただく方が必要です。そんな私たちの大切な人が今ここにいます。これからも未熟な私たちをどうか見守っていただければ幸いです。私たちも刺激を与えられるような存在になります。
本日はありがとうございました。これまで私たちを育てていただきたお父さんお母さん、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
最後に。一言だけいいでしょうか。でも、私たちは知ってるんです。一つ山を登ると次の高い山が見えてくるってことを。僕らは、『目標は旅のようなもの』だと信じています。一つの目標を達成すると、次の高い目標が見えてくる。だからこそ、人生は面白いし、二人で歩む価値があると信じてます。
だから、○○さん、これから楽しい人生を一緒に歩んでいきましょう。よろしくお願いいたします。愛してるよ!
山を人生に喩えるストーリー。おそらく自分が山登りをしているようなイメージが頭の中に浮かんだことと思います。いかがでしょうか?
ストーリーを使った謝辞。いかに頭の中に話の内容を他に例えてイメージさせるかがポイントです!