30代以上で結婚式を控える新郎のみなさま、謝辞で何を話すのか決まっていますか?ギリギリになって、まだ何も決まっていない方もいるのではないでしょうか。そもそも、謝辞とはどういうものでしょう?
1 感謝の意を表す言葉。「来賓への謝辞」
2 非をわびる言葉。「被害者に謝辞を述べる」
出展:コトバンク
この場合1が該当しますが、披露宴のお開きに、多忙の中列席して頂いた大切なゲストの方々に御礼を伝える、大事な締めのスピーチの事です。
もちろん、よっぽど人前で喋るのに慣れていない限り緊張します。30代のいい大人ですので、奥さん、身内に恥ずかしい思いをさせないように事前にしっかりと準備をしておきましょう。
スピーチ例文
本日は お忙しい中を、あるいは遠路から、私たちの結婚式に
御出席いただきまして、誠にありがとうございます。
心よりお礼申し上げます。少し、お時間を頂いてお話させて頂きます。
私には、父がおりません。
父は会社を経営していましたが、小学生の時に母子家庭となりました。母は父の会社を引継いで、私たち兄弟を育ててくれましたが
それまで経営とは無縁だった母が、30代前半でそのような状況だったのは
今考えると、本当に大変だったと思います。そのような状況にも関わらず、私と言えばロクに勉強もせず、
遊んでばかりで帰らないこともあるような学生時代でしたが
そんな私をここまで育ててくれて、本当に感謝しています。今日この場をお借りして、母に感謝いたします。
そして、本日ご列席頂いた公私にわたりアドバイスをくださいます
職場の上司、先輩、同僚の皆様、共に喜びを分かち合えた友人の皆様、
私たちが小さいころから温かく見守ってくださったご親族の皆様、
心から御礼申し上げます。皆様のおかげで今の私たちがあり、そして今日、
結婚というすばらしい日を迎えることができました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これから私達は夫婦となり共に歩んで参ります。
お互いを思いやる気持ちを大切にいつも明るくて楽しい
笑顔の絶えない温かい家庭を築いてまいります。さて、最後になりますが、私たちは、本日やっとスタートラインに
着きましたばかりで、まだまだ未熟者の二人です。
これからも今まで同様、お付き合いを頂くと共に、
ご指導ご鞭撻を願い申し上げ、お礼の言葉にさせて頂きます。
本日は皆様、本当に、ありがとうございました。
これは筆者が実際に話したスピーチ全文です。
ポイントは3つ。
①母への感謝
誰に一番これまでの人生でお世話になったのか。私は母に最も感謝を伝えるべきと思い、他界した父の話を盛り込みました。
②列席者に向けた感謝
まずは主賓スピーチをして頂いた社長、以下上司、同僚、後輩に向けて。そのあと、友人、親族に向けて感謝の言葉を伝えています。
③締めの言葉
ここはありきたりですが、きっちり締めることを心がけて作りました。誰に、何を伝えたいかを決めて文章を作ると作りやすいですし、予め作りこんでおくと当日自信を持って話すことができます。
それでも、心配という方に。
実は、私このスピーチを印刷(カンペ)して読み上げました。事前に断りを入れれば、紙を見て話すのは全く問題ありませんので、自信がないという方は割り切ってしまいましょう。(ただし、内容は厚く、濃くするべき)
紙を見て話すにしても、暗記するにしても事前の練習は必須です。緊張を和らげてくれますので、やっておいたほうが無難でしょう。(お酒の力で乗り切れると考える人もいますが、ろれつが回らず恥をかくリスクを忘れずに)