アラフォー世代の男性は仕事では何かと責任のあるポジションに置かれ、入社当時とは違ったストレスを抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか？そのストレスによって、いつの間にか夜眠れない…気づいたら朝が来てしまう…という事で悩んでいませんか？今回は、不眠症の原因と対策をご紹介していきます。
体が資本
生きて行く上で体を休める事はすごく大切な事です。「体が資本」と良く耳にしますが、まさにその通りで体に不調をきたしてしまっては仕事も何もかも出来なくなってしまいますよね。しかし、不眠症に悩まされている人は世の中に結構多いようです。
厚生労働省の平成26年「国民健康・栄養調査」によると、１日の平均睡眠時間は、男女とも「６時間以上７時間未満」と回答した者の割合が最も高く、男性34.4％、女性33.9％でした。
睡眠の状況を見ると、ここ１ヶ月間、睡眠で休養が充分にとれていない者の割合は20.0％でした。平成21 年、24年、26 年の推移でみると、大きく増加していることがわかります。年齢階級別にみると、40歳代で最も多くなっています。
出典：日本生活習慣病予防週間
年齢別でみても40歳代に不眠で悩んでいる方が多いという結果が出ています。「眠れない」という事自体がストレスになってしまい、体が休まらず、更に疲労がたまって悪循環が起きてしまいます。では、この不眠症はなぜ起こるのでしょうか。原因を確認していきましょう。
原因
「眠れない」という事は、自律神経が乱れている状態にあります。ご存知の方も多いかもしれませんが、自立神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。交感神経は活動している時や緊張、ストレスを感じている時に働きます。逆に副交感神経はリラックスしており、休憩している時に働くようになっています。
眠れない状態は脳が休まっていないので、交感神経が働いている状態であると言えます。眠る為には副交感神経を働かせてリラックスできる状態にしないといけません。最善策はストレスの原因を取り除く事ですが、ストレスの原因がわからない場合やそのストレスの原因をすぐに取り除く事が出来ない場合は、まず寝る前にリラックスする事を心がけましょう。
では、どのような方法でリラックスしたら良いのでしょうか。いくつか方法をご紹介いたします。
寝る前のリラックス方法
ホットミルクを飲む
ミルクには「トリプトファン」という成分が眠気を誘うホルモンである「メラトニン」を出してくれると言われています。また、ミルクに多く含まれるカルシウムは神経を整えてくれるとも言われており、よく眠れるようになるでしょう。
ココアを飲む
ココアに含まれるカカオには「ポリフェノール」が含まれており、ストレス抑制に効果的に作用します。また、ポリフェノールには「抗酸化物質」が含まれていますので、美肌効果があり若返り効果もあるそう。ココアは非常に優秀で「テオプロミン」という成分が自律神経を整えてリラックス効果をもたらすとも言われています。
少量のアルコールを飲む
ブランデーやラム酒を少量飲んでから眠ると寝つきが良くなるそうです。西洋の文化では「ナイト・キャップ」と呼ばれる寝酒の習慣があります。エタノールには神経の緊張を和らげる効果があり、リラックス状態にしてくれて次第に眠気を誘ってくれます。ただし、飲みすぎてしまうと逆に興奮状態になってしまうので、お猪口一杯程度にしておきましょう。
半身浴をする
男性はシャワーだけで済ませてしまう方が多いと思いますが、眠れない時には半身浴をしてみましょう。寝る１時間くらい前に20～30分くらいのぬるめのお湯で半身浴をしてみましょう。体も温まり、有害物質を汗と共に流せるデトックス効果も得られますので、疲労回復と同時に美肌効果も期待出来そうです。体が温まってくると副交感神経が働き出してリラックス出来る事でしょう。
難しい本を読む
人によっては本を読む事で目が覚めてしまうかもしれませんが、一定のリズムで目を上下させる事で眠気を誘うと言わています。また、難しい本を読んでいると脳が追い付かず、休憩したい！と感じる事で眠くなるようです。
BGMを流す
ゆったりとした優しい雰囲気の曲を選びましょう。最近ですと、YouTubeでも睡眠用のBGMがアップされていますので、探してみてください。音楽によって気持ちが落ち着いたり、逆に元気が出たりしますよね。リラックス効果を高めて入眠が出来れば体が休まる事でしょう。そのまま眠りについてしまう可能性がありますので、BGMはタイマーで切れるように設定しておいた方が良さそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。不眠は体にも精神的にも良くありませんので、不眠症で悩んでいる方は快適な睡眠が出来るように上記の事を試してみてください。それでもやっぱり眠れない方は、専門医に相談しましょう。